Googleは、2025年6月30日に June 2025 Core Update(2025年6月のコアアップデート)の展開開始を発表しました。
この告知は、Google Search Centralの公式X(旧Twitter)およびLinkedInアカウントを通じて発信されており、Google検索ステータスダッシュボードにも同様の情報が掲載されています。
Today we released the June 2025 core update. We'll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/bOclYyVtYH
— Google Search Central (@googlesearchc) June 30, 2025
今回のアップデートは、2025年3月に行われた前回のコアアップデートから約3か月ぶりとなり、年間3〜4回のペースで実施される通常のスケジュールに沿ったものです。
内容に関する詳細な説明はなく、Googleは「典型的なコアアップデートである」とだけ伝えており、特別な要素があるわけではないようです。
本日、Google 検索の2025年6月のコアアップデートをリリースしました。
これは、あらゆる種類のサイトから検索するユーザーにとって、より関連性の高い、満足度の高いコンテンツを表示できるように設計された定期的なアップデートです。
展開が完了したら、ランキングリリース履歴ページを更新します。
Google Search Status Dashboard
https://status.search.google.com/incidents/riq1AuqETW46NfBCe5NT
コアアップデートの影響と観察ポイント
アップデート開始時点では、大きな検索順位の変動は確認されていません。
しかし、これまでの傾向から、開始から数日後に明確な順位変動が見られることが多く、その後も断続的に変動が発生する可能性があります。
また、Googleの発表によれば、今回のロールアウトには最大で3週間かかる見込みとのこと。
一般的には2週間程度で完了することが多いため、やや長めの展開期間が想定されています。
この期間中には、検索順位が一時的に上昇しても、その後に元に戻るようなパターンも珍しくありません。
そのため、アップデートの本質的な影響を評価するには、少なくとも7月下旬(21日以降)まで様子を見るのが賢明です。
焦って対策を打つのではなく、変動の傾向を観察し、全体像を把握することが求められます。
注意すべき最近の変動と既存影響
なお、今回のアップデート開始以前にも、4月下旬から5月にかけて「サイレントアップデート」と思われる大規模な順位変動が確認されており、実際に「ページがインデックスから除外された」との報告が多数寄せられています。
特にデータベース型(DB型)サイトでは、インデックス数の急減が観測されており、弊社クライアントの一部でも影響が出ています。
このため、今後検索流入や順位に変動が見られた場合、それが今回のコアアップデートによるものか、過去のアップデート・サイレントな調整の影響なのか、正確な時期を把握して分析することが非常に重要です。
今後の対応方針
2025年6月のコアアップデートは、公式発表が示す通り「通常通りの調整」に該当する見込みですが、前回(3月)のアップデートでは「AIによる概要(AI Overviews)」の導入が影響要因となっていたように、検索結果の表示形式そのものに変化が及ぶ可能性も考えられます。
単なる順位だけでなく、検索画面構成の変化も視野に入れて、慎重に推移を見守ることが肝要です。
まずはアップデートの全容が見えるまで焦らず観察し、必要に応じて適切な対応を取るよう心がけましょう。